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3日目⑧3日目終了 [琵琶湖てくてく物語]

豊公園に到着した。
最初、ここは「ゆたかこうえん」だと思っていたが、正しくは「ほうこうえん」。何故だかしっくりしないのは私だけだろうか・・。
太閤秀吉が初めて城主となった場所である。
今は、梅や桜の花が美しい市民の憩いの場所で、城は昭和に復元されたようで、名古屋城のように内部にはエレベーターもある博物館。歴史的な価値はないだろうが、そこからの景色は素晴らしいと聞いた。
お城は好きだが、こんなふうに復元されたところは余り好きになれない。むしろ、城址のままの方が良かったのではと思うくらいだ。
豊公園の周囲は埋め立てられ、幹線道路が走り、昔の面影を探すのが難しい。
もともと、長浜城は湖に突き出した形で建てられた「水城」で、琵琶湖の水運を手中にしようという秀吉の執念が作らせた城。軍港が隣接し、船を使って大津・京都へ向かうには格好の場所だったに違いない。そういう歴史的な意味合いを今感じることはできないのが残念でならない。
そう言えば、名古屋城は、全面的に建て替え、江戸期の木造にする計画があったがどうなったのだろう。大変な税金が投入されるようだが、そこまでこだわる必要があるのだろうか。「観光資源」としての活用が前面に出過ぎてしまうと興ざめだ。
一方で、地震で甚大な被害を受けた「熊本城」は、歴史的価値を重視して完全復元のために30年を費やして取り組まれている。私が生きているうちに完全な姿は拝めないが、復元のために一生懸命努力している方々には敬意を表したい。同じように大金を使うとしても、未来価値は大きく違ってくると思う。

ようやく、3日目のてくてく旅が終了した。あとは、豊公園から長浜駅へ向かい、JR北陸線で、木之本へ戻るだけ。
次の出発地は、豊公園からと決めた。
長浜駅は目の前。大通りの横断歩道を渡るとすぐに駅西口である。
以前に、長浜市街地をてくてくした時に立ち寄った。「長浜鉄道スクエア」の向かいには「慶雲館」、「長濱浪漫ビール」等もあり、ちょっと風情のある街並みになっていて面白かった。少し足を延ばすと、「黒壁スクエア」もある。長浜市街はてくてくするには格好の場所だと思う。
駅に到着。
長浜駅は、鉄道の歴史の中でかなり重要な場所。明治15年に開業し、米原駅ができるまでの間、北陸地域と関西・東海を繋ぐ場所で、当時の駅舎が、隣地に「長浜鉄道スクエア」という名で資料館として現存している。
もう一つ、えきまちテラス長浜にある「QUONチョコレート」を紹介しておきたい。かなり高級なチョコレートで、手軽に買える様なものではないのだが、ちょっと御縁がある。
「障がい者がショコラティエとして、かっこよく社会の中で育ち輝き続け、チョコレートを手に取る人々にロマンを与え、豊かで明るい未来づくりにこだわっています。」という言葉にいたく感動し、その創業は、なじみのある豊橋市花園商店街にあった小さなパン屋。創業当時、何度か、パンを買いに行った事があったが、時間とともに大きく成長し全国展開するほどになったことにいたく感動した。
さて、本日の結果は、35,444歩。24㎞。
結果的に、3日間で最も短い距離になったのだが、とても長かったように感じた。
雨の中の出発、予定していた昼食が取れなかった事や、湖岸の単調な道程、ちょっと今回はきつかった。特に、雨はてくてく歩くには厳しい。寒さ以上に、精神的ダメージが大きいことを身をもって感じた。

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