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琵琶湖を歩く?! [琵琶湖てくてく物語]

新しいお話が浮かんでこないので、実体験を綴っていこうと思います。

57歳で早期退職して、いろんなシガラミから抜け出すように、滋賀県に「移住」。
琵琶湖の畔の中古住宅を購入し、暫くは、悠々自適、晴耕雨読の暮らしを満喫していたのだが、何か、このままでは、いけない様な気がして、まだ、体が動くうちに、やっておくことはないか、そんな事を思っていると、妻が「ビワイチって知ってる?」と言ってきた。

ビワイチ、自転車で琵琶湖一周するってのは知っていた。
それも面白そうだと思って少し調べてみたが、それなりのスポーツサイクルと装備が必要だと判り、そこまでして・・という思いが湧いてしまって、どうにも、前向きに考えられなくなった。
我が家にある自転車は、買い物用に購入したママチャリ2台。春から秋にかけて、市内をサイクリングする程度なら大丈夫だろうが、さすがに、琵琶湖一周は厳しい。
だいたい、琵琶湖って一周するとどれくらいなのかも判っていない。
調べてみるとざっと250km。高低差は少ないものの、やはり体力に自信はない。
躊躇している私を見て、妻が「琵琶湖一周、歩けないかな?」と言い出した。
彼女は時々、突飛な事を思いつく。

250kmを歩くとなると、1時間4km程度として、62,5時間。
歩き通して三日間は掛かることになる。だが、歩くことは嫌いじゃない。昔から、散歩は好きだし、観光旅行でも街中をぶらぶら一日歩き回ることもある。まあ、無理をしない範囲で、何日かに分けて歩くのは可能だろうと判断した。ただ、それがどれほど興味深い、あるいは感動するようなことがあるかは未知数だった。とりあえず、やってみることに決めた。

こういう時、私は悪い癖が出る。
計画をしっかり立ててからでないと始められないのだ。

旅行の時も、かなり緻密にスケジュールを立て、移動手段や時間、どこの名物が美味いとか、どこのスポットが眺望が良いとか、とにかく、計画を作るのが好きなのだ。
思い起こせば、学生時代に、今の妻と交際していた時、信州旅行をすることになった。レンタカー(当時流行していたホンダ・シティで)で八ヶ岳まで1泊旅行。途中での観光地をガイドブックで選びながら、自分たちで行先を話し合うのが楽しかった。それから、旅行の度にプランを作るようになり、究極は、結婚前(今から40年近く前)、結婚式と新婚旅行の準備をしていた時だった。
当時は、結婚式・披露宴・新婚旅行はパッケージを使うのが主流だった。私たちも、「高砂殿」という結婚式場に申込み、新婚旅行もセットのプランで準備を始めた。新婚旅行の行き先は、北海道。そうなると、旅行部門の営業が打合せに現れて、いくつかのプランを提示する。だが、どうにも、納得できない。

やはり、計画好きの虫が動き始めて、ガイドブック片手に自分でプランを作ることにした。
当時はまだインターネットなどは普及していない。スマホだってない時代。ガイドブックと地図を頼りに、自分で旅行プランを立てた。特にこだわったのは、泊まる所。ありきたりの観光ホテルや旅館じゃ物足りない。ガイドブックの巻末にあるリストから、変わり種のペンション・民宿を探し、直接電話して様子を聞いたり、予約もして、ほとんどすべてを自分の手で組み立てた。老夫婦がセカンドライフで始めたペンションとか、ユースホステル転用のペンションとか、新婚旅行には似つかわしくない場所を選んでみたり、途中の食事の場所とメニューまで調べてみたり、終いには、かなり細かい旅の栞に仕上げる始末だった。若かったからか、妻はその栞を見ながら随分楽しんでくれたように思っているのだが・・。後悔しているのは、そのために、結婚式や披露宴の準備がかなり厳しかった事だ。

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