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2日目、①マキノから塩津を目指す! [琵琶湖てくてく物語]

さて、いよいよ、2日目。初日からほぼ1ヶ月あいた12月8日。
今回は、マキノから近江塩津までの、ざっと15kmの予定。
山中を歩くルートになるので体への負担を考え、短めに設定した。
琵琶湖を徒歩で一巡りしようと決めてから、計画を練っている時、幾つか困ったことがあった。それは、湖岸沿いに歩くルートがない所があることだった。
その一つが、このルート。
マキノから、海津大崎を経由して大浦までは湖岸沿いの道路がある。
春になると花見観光で混雑する「海津大崎の桜」ルートだ。そこから湖岸沿いには、「菅浦」地区までは行ける。だが、その先はどうか。
GoogleMapで見ると、それらしき道はないようだった。だが、もしかしたら、歩道くらいはあるかもしれない。事前に、菅浦へ行ってみた。
菅浦は、時間の流れが止まったような場所だった。
村の出入口には、茅葺の棟門があり、これが菅浦の四方にあったそうだ。今は西と東が見学できる。棟門では、明治維新まで、村への出入の検察が行われていたそうだ。中世から、「惣」と呼ばれる住民自治の組織が発展していたようで、厳しい環境の中で村を守る力が重要だったそうだ。その茅葺の棟門の一つ「東の四足門」の先に行ってみた。私有地かもしれないところを更に入っていくと、湖岸に降りる。その先には、やはり、道はなかった。(菅浦の事はまた別の機会に書き記そうと思う)
ということで、結果として、山中を歩くルートとなった。

朝、8時30分、車で家を出て、マキノ駅へ向かう。マキノ駅前には無料の駐車場があり、そこに車を停めた。そこから、前回のゴール地点となった「マキノサニービーチ湖のテラス」へ向かう。今回のルート上には、コンビニがほとんどないので、マキノ町高木浜交差点にあるファミリーマートで昼食を買い、リュックに入れる。
さて、いよいよ、出発。
湖岸沿いの道を歩き始める。
湖のテラスを出て直ぐ、湖岸へ降りる道を見つけて湖岸に出る。
散策路が続いていた。人の家の裏(?)を歩くような感じだが、快適。湖岸に建つ家に住んでいる人には、湖岸はほぼプライベートビーチみたいなものだろう。花を植えている人や机や椅子を置いている人もいる。羨ましい。
しばらく行くと、再び、通りに戻る。
その先には、「海津の石積み」がある。調べてみると、全長1.2kmで江戸期には完成していたらしい。家屋を守るためという解説があるが、琵琶湖は土地を侵食するような高い波は起きない。更に言えば、中世の琵琶湖は今より水位が低かったと言われている。土地を侵食するというより、流れ込む土砂の堆積の方が問題だったはずだ。
遠くから眺めてみると、この石積みは、どこか「城壁」を思わせるところがある。
もしかしたら、外敵からの防御なのではないだろうか。
海津は湖上交通の要衝として栄えてきた。あれだけの石積みを作れるとすればかなりの財力を持った人達がいたにちがいない。中世は、瀬戸内でもいわゆる「海賊」が力で治めていた時代である。琵琶湖も同様だったのではないだろうか。そうした輩から、町を守るための「石積み」だと思うと、納得がいく。今も、石積みの残る辺りには、たくさんの民家が建ち並んでいて、人々が普通に暮らしている。私の知り合いも住んでいて、一度、家に入ったことがある。湖に面したところに、離れの家屋があり、窓を開けると、南面に琵琶湖が広がるロケーション。贅沢の極みなのかもしれない。
その街並みを過ぎ、突き当たりを右に曲がると、「海津大崎の桜並木」に入る。

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