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8日目①琵琶湖大橋を渡る [琵琶湖てくてく物語]

8日目は12月28日に決めた。
仕事納めの翌日、この日なら、まだ、年始の準備をする時間があるはず。
まあ、年始と言っても、娘たちは帰省する予定はないので、夫婦二人の静かな正月になる予定で、さほど大変な事もないのだが、ただ、大掃除だけはやっておきたい。特に、キッチン回りの掃除は手を抜けない。ガスレンジや換気扇、壁、収納棚の汚れは落としてから、正月に備えるのが恒例なのだ。それで、28日と決めた。

今回は、堅田駅が出発点になる。ゴールは、瀬多川にかかる「瀬田の唐橋」の予定だ。
前回、琵琶湖大橋を歩いて渡るという話題になったため、帰りのことも考えて、駅周辺に車を停めたい。平和堂が最寄だったが、琵琶湖大橋に近い「コメリ」に駐車することにした。カード会員で随分買い物をしているので、大目に見ていただきたい。
そこから、まず、琵琶湖大橋を目指す。
コメリからすぐ、琵琶湖大橋の取り付け道路に繋がる信号へ出た。一旦道路を渡り、橋の北側の歩道を進むことにした。琵琶湖大橋の入り口には、「道の駅・琵琶湖 米プラザ」がある。初めて、琵琶湖に来た時にも寄った場所だった。琵琶湖大橋の景観を楽しむには格好の場所である。今回は立ち寄らない。
琵琶湖大橋は全長1400mある。
「ちょっと質問。琵琶湖大橋と関門大橋(関門海峡)はどちらが長いでしょう。」
妻に訊いてみた。
妻は関門海峡の実際を見た事はない。
「そりゃあ、関門海峡の方が広いに決まってるでしょ?なんたって、海だし、海峡っていうんだから。川とは違うでしょ。」
あっさりと答えた。だが、実は、関門海峡大橋は1,068m。かなり短い。
「嘘!絶対、関門海峡の方が長いに決まってる。」と妻は譲らない。
後日、実家に帰った時、下関まで足を延ばして観光がてら、関門海峡大橋を渡った。
海峡をまたぐ橋だけに、高いつり橋で、圧倒される。建造当時は、東洋一のつり橋と言われたものだった。琵琶湖大橋と比べて、確かに大きく見えた。
だが、対岸に目を遣ると、それは明らかだった。
対岸までは1000mもない。向こうを歩く人の姿が肉眼でもはっきりわかるくらいで、実は600mほどしかない。(「越すに越されぬ大井川」と詠まれた大井川の木造橋、蓬莱橋が約900mなので、それよりも狭い海峡幅となる。)
平家滅亡の舞台となった壇之浦は、海峡が最も狭まり、干満差によって複雑で早い潮流で遭難しやすい場所だ。普通でも、船から落ちればまず命の保障はないほどの場所。追い詰められた平家が安徳天皇を抱き入水したという話は少し出来過ぎているように思うが・・。
ここは、琵琶湖だ。
そんなうんちくを話しながら、琵琶湖大橋を渡る。
普段は車で走って、東行きで「琵琶湖周航の歌」のメロディーを聞くことが多い。歩くのは初めてだった。
歩道はかなり広い。半分ほどは上っていくことになり、橋のほぼ中央部にちょっと休憩できるベンチがあった。
欄干から下を覗くと、かなり高い。説明看板に26mあると書かれていた。マンションの9階くらいの高さになる。ここから落ちたら、まず命は助からないだろうと思うと、ちょっと足がすくんだ。
豊橋で住んでいたマンションは14階建てで、我が家は4階だった。下見の時、いくつかの階の部屋を見たが、ベランダに出て落ち着いていられる高さは4階までだった。それ以上だとベランダに出ることはできないと直感していたのを思い出した。

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