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2日目⑧木之本まで到達 [琵琶湖てくてく物語]

トンネルを抜けてしばらく行くと、大音(おおと)である。
余呉川にかかる橋の架け替え工事がされている。もうずいぶん長い期間工事をしているように思う。
琵琶湖周辺の河川は、平地・低地を流れるところが多く、山間で降った雨が、平地の緩やかな流れで一気に増水してしまう。
2022年8月には、滋賀県内は記録的な大雨に見舞われ、県内各所の河川が増水し、氾濫も起きた。長浜市内を流れる高時川が増水・氾濫し一帯が水没した。
その時、同じ長浜市内を流れる、この余呉川の様子は知り得ないが、ニュースで見る限り大きな被害はなかったようだ。
この川の上流部に位置する「余呉湖」は治水の役割を持っている。いわゆる、山間部にあるような大きな堰堤を持ったダムではないが、堰と放水路で流量を調整する機能があり、平成25年の18号台風の豪雨の際には、余呉湖の流量調整によって、余呉川の氾濫を食い止めた記録があった。おそらく、昨年も機能したに違いない。
この辺り一帯は以前は「伊香郡」という地名だったようで、遥か北側の山の麓に『伊香具神社』がある。奈良にある「香具山(香久山)」と同様の、延喜式に記されている神社のようで、古から信仰されている由緒ある場所であり、一度訪れてみたいと考えている。
その橋を超えると、「木之本インター入口」。
真っすぐ進めば、木之本の町中へ向かう。前方に、木之本地蔵院。6mの高さの仏像が建っていて町を見守っている。
後日、ここも訪れた。
木之本は、北国街道と北国脇往還が交わる場所。
近世には大いに栄えた町だったと思われる。ここから北へ向かうと山中に入るため、北国街道を旅してきた者はおそらく、この地で休み、英気を養ったはずである。街道沿いには今も古き良き時代の家屋が現存している。
寺社仏閣も多く、規模も立派。
宿場町・門前町として栄え、財を成した人も多かったに違いない。木之本駅から木之本地蔵院へ向かう道は、門前町の風情があって良い。そして、地蔵院間を横切る北国街道も風情がある。滋賀から福井方面へ向かわれる方には是非立ち寄ってほしい場所だ。

今回、琵琶湖てくてくでは、木之本の街にはいかず、手前で左折し駅に向かった。
JR木之本駅。
駅の西側に無料の駐車場を発見。次回、ここを出発点にすることにして、JR北陸線・木之本駅へ入った。
ここまで、40574歩。距離は28km。当初予定より、10km近く長く歩いたことになる。
2日間通算で43621歩。57km。ようやく琵琶湖一周の5分の1を歩いたことになった。
木之本駅から近江塩津駅へ向かい、そこで乗り換えて、湖西線で、マキノ駅へ戻り、自家用車で自宅へ向かう。

2日目の行程で得た教訓は、「トンネルは歩行者には優しくない」ということだ。
車に乗り慣れている自分としても、今後は、トンネルを通過する時、歩行者や自転車には十分注意しようと思う。

さて、次からはいよいよ、琵琶湖東岸を歩くことになる。西岸と比べて比較的開発が進んでいる地域であり、往来も多い。最後まで歩く事ができるか・・。

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