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4日目、②世継から入江へ [琵琶湖てくてく物語]

しばらく行くと、「道の駅近江母の郷」があった。ここで小休止。
ここは道の駅にしては、静かだ。その理由は、駐車場の位置だと思う。たいていの道の駅は、道路に面して広い駐車場があって、奥に農産物や土産物の直売所などの建物がある。ここは、広い駐車場が建物の奥になっていて、入口の駐車場は狭い。
入口には、「近江母の里文化センター」のモニュメントが立っていることからも、道の駅は後付けなのだろうと推察する。文化センターのため、広い公園(緑地)があり、静かに休憩するにはいい場所だと思う。
入口にある農産物直売所「さざなみ」に入ってみた。
ここで、干し柿を買った。干し柿は滋養豊富な食品と子どもの頃から教えられていたので、疲れた体には良いだろうと買った次第だ。
干し柿は各地の名産品となっているが、米原市では日光地区で「あまんぼう」と呼ばれ、伊吹山から吹き下ろす風で飛び切りのものができるそうだ。
一昨年から、我が家でも、干し柿づくりをしている。高島市今津町周辺は渋柿の産地で、一袋30個程度は言ったものが1000円で売られている。それを購入して、皮を剥き、紐に縛って干す。1年目は1袋にしたが、うまく出来たので、昨年は3袋購入した。それで軒先に吊るしていた。
或る夜、外でごとごと音がした。不審に思ってカーテンを開けると黒い影。すぐに外に出ると、縞々のしっぽの犬くらいの大きさの動物が2匹いた。私たちがテラスに出ると、その2匹も一瞬動きを止めた。数秒間、にらみ合いとなる。
アライグマだった。
器用にテーブルに乗って、天戸枠を使い、干し柿に手を掛けている。
ワーッと叫ぶと、バタバタと逃げて行った。
その後干し柿を見ると、5個ほどへただけが残った状態になっていた。その日から、室内に入れて干すことにしたが、うまく出来なかった。後日談ではあるが、よく見ると、庭にある柿の木の実もかなりの数齧られていた。一度食べ物のありかを知ると何度も寄ってくるらしい。何とか、退治しないといけない。
妻は、アライグマに干し柿を取られたことがよほどショックだったのか、今でも、夜に外で物音がするとカーテンを開けてみる。食い物の恨みは恐ろしい。

話が脱線した。

昼前なのでもう少し進むことにする。
米原市世継集落に入る。
ここは「世継のかなぼう」が有名なところ。「かなぼう」とは、湧水のこと。
地図を見ると、「世継温泉」と書いてある。だが、温泉ではないので入浴施設等はない。「霊仙山からの湧水」とあり、鉄分がひと際多い、鉱冷泉である。集落の中に5カ所あるという看板があるが、今回は寄らずに通過する。
そう言えば、高島市も針江地区では湧水が多く、「かばた」を持つ家も多く、水との共生文化がある。他にも、市内のあちこちに用水路や湧水があるが、あちこちで「茶褐色」の汚れ(付着物)を見ることがある。
特に、冬場に活躍する「融雪設備」の吹き出し箇所は、茶褐色になっている。琵琶湖周辺の湧水は鉄分が多いのが特徴かもしれない。

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