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6日目、①能登川から近江八幡まで [琵琶湖てくてく物語]

いよいよ後半。6日目は少し気温が下がった11月21日と決めた。
前回のゴール地点は、愛知川河口、愛知川大橋のたもとだったので、まずは、能登川駅に車で向かう。能登川駅では、フレンドマート隣接の駐車場に車を入れた。ただで駐車させてもらうのは忍びないので、フレンドマートで昼飯を購入して歩き始めた。
まずは、「びわ湖よし笛ロード」で本日のスタート地点、愛知川橋へ向かう。
一直線に延びる道路。能登川中学校、能登川グラウンド辺りまでは、住宅地ですいすいと歩いていける。そこを過ぎると、暫く田んぼの中を歩く。
秋が深くなると、草花もあまりなく、田んぼもすでに刈り取られていて、荒涼とした光景に見える。ここで一気に気力がダウンする。だが、まだ始まってもいない。
隣を歩く妻も静かだ。
元気の良い時は、周囲の風景から、時折、変なものを発見して「あれは何?」と子どものように尋ねる。
実は、妻は大学時代の同級生。
18歳の時、大学の新入生歓迎の企画で、同じサークルを見学した時に知り合った。黄色いカーペンタージーンズだったような記憶がある。髪の毛がマッシュルームカットになっていて、中学生くらいに見えたほどだった。
その頃から、彼女は常に何かにつけ興味を持つと人に訊ねる癖があった。結婚してからもそれは続いていて、今や、それで私が何かをこたえないと許さないという関係だ。私は彼女のその癖のおかげで、随分いろいろなことを調べ憶え、即座に応えるように訓練されてきたように思う。そしてそれは、仕事でも生かされてきた。
そして、その癖は、見事に、娘二人に引き継がれ、娘たちがまだ小学生や中学生だった頃は、会話の大半は、「あれは何?」「これってどういうこと?」という質問から始まっていたように思う。さすがに、大人になれば、そういうことは無くなるだろうと思っていたのだが、未だに、長女も次女も変わらない。突然、LINEで写真を送り付けてきて、「これ何?」と訊いてくる。下の娘はすでに結婚しているのだから、旦那に訊けと言いたいところだが、そこは、父親としてきちんと答えることにしている。
まあ、世間のことに何も興味も持たずぼんやり生きているより、疑問を持ち、知りたいと思う事は良いに違いない。だが、私をwikipedia代わりに使うのはそろそろ勘弁してもらいたいとも思うのだが・・。
小さな水路を渡る。
この水路は、伊庭内湖に繋がっている。ここらもかつては大きな内湖が広がっていたようだ。内湖には、「能登川水車とカヌーランド」という公園が整備されている。こちらに来る前、滋賀県の観光雑誌を買うと、ここの案内が大きく出ていたのを覚えている。びわ湖近くに住むのだからと、移住してすぐにカヌーを買ったが、まだ、ここには来たことはない。
その先に集落。乙女浜町というらしい。古地図にも、乙女濱村という記載があるので、内湖漁業で生計を立てて来た人達が住みついた場所なのだろう。この集落にもまた、中心部に寺、そして村の北側に大きな社、「濱之神社」がある。
そこを過ぎると、福堂町。ここも古地図に「福堂村」とある。そこからしばらくはまた田んぼの中をひたすら歩き、栗見出在家という信号に出る。ここで「さざなみ街道」に入ったことになる。一旦、愛知川橋のたもとに行き、本日のスタート地点に立った。すでに10時を回っている。

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