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6日目⑤フユイチゴ [琵琶湖てくてく物語]

一息入れたら出発。
あと少しで今回の目的地、長命寺町に到着できる。
「あれってイチゴじゃない?こんな時期に実がついてるのって変よね?」
妻が、道路わきの擁壁に、赤い実を見つけた。
フユイチゴの実だった。
我が家の周囲では「ニガイチゴ」が5月から6月にかけて実をつける。幼い頃、学校帰りに、その身を積んでおやつ代わりにしていたことを思い出して、移住した年から、妻と二人でたくさん摘んできて、ジャムにしている。ほのかな甘みしかないが、ジャムにすると美味しくいただける。初めは、鍋を使ってみたが、手間がかかるので、電子レンジで簡単に作る方法を見つけた。
「同じように見えるけど、あれはフユイチゴの実だな。」
実際、ニガイチゴとフユイチゴの実は、よく似ている。他にも、クサイチゴ、クマイチゴ等もある。野イチゴはとても魅力ある植物の一つだと思う。
栽培するのではなく、野に生えているのを摘み取ってきて食べるということが、何か随分と贅沢をしているように思える。
我が家の庭には、ブルーベリーの樹もあって、毎年のようにたくさん実をつける。
これもジャムにしているのだが、6月から収穫を始めて、1ヶ月程で3㎏程になる。全てをジャムにするのは大変なので、一旦冷凍して、小分けにジャムにする。1回に250g程度のジャムを作ると、2週間程度で食べきる。地中海ヨーグルトを10年近く作っているので、夕飯のあと、ヨーグルトに入れて食べる。休日の朝はパン食になるのでそこでも使う。「クサイチゴ」は、ブルーベリーのように冷凍できないので、摘んだものは全てすぐにジャムにする。例年、1㎏(小瓶で5本くらい)ほどを摘んでジャムにしてきた。
電子レンジを使ったジャムづくりは簡単。
ブルーベリーの場合、180gほどのブルーベリーに100gのグラニュー糖を入れ、500Wでまず5分加熱。途中でレモン汁を加えて混ぜたあと、状態をみてあと1分ほど加熱する。ほとんどジャムというよりソースに近い状態で止めるのが肝心。瓶に移して冷えるとだいたい250gほどの量でしっかりジャムになってくれる。
始めたばかりの頃は、状態の見極めができず、瓶に移して冷えるとスプーンが入らないくらい堅かった事もあったので、やや緩いくらいの方が良いと思う。
それと、粘り気があるので沸騰すると泡が容器を越えることがある。今は、百均で買った「ラーメン容器」を使っている。インスタント麺と水を容器に入れレンジでチンするという優れモノなのだが、今はジャムづくりで活躍している。深くて大きいので、吹きこぼれの心配はない。
昨年、前の土地を買って庭を広げた。100坪ほどの庭なのだが、ジャムづくりの楽しみのために、幾つもの果樹を植え付けた。
まずは昨年実をつけた杏をジャムにしてみた。まあまあだった。梅やキウイ、姫リンゴ、リンゴ、桃、サクランボが実をつけるのが待ち遠しい。
目の前に成っている「フユイチゴ」も摘んでジャムにしたいと思ったのだが、ここで摘んでも持ち帰るまでに傷んでしまうのであきらめた。
そう言えば、高島市では「アドベリー」という名前の特産品がある。
ポイズンベリーという木苺なのだが、熟した実は日持ちしない為、生食での流通はほとんどない。ほとんど加工品になっている。我が家でも作ってみたいと思うのだが、苗が高い。生育が難しいとも聞いて二の足を踏んでいるところだ。

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