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9日目⑤イングリッシュガーデン [琵琶湖てくてく物語]

琵琶湖疎水取水口を過ぎるとしばらくは、大通りを歩くことになる。
びわこボートレース場を過ぎると、茶が崎。まるで、琵琶湖の湖岸に壁のように連なるマンション。周囲には、バローやイオンスタイル、MEGAドンキ等が建ち並んでいて、大津市内ではかなりの商業地域となっている。柳が崎に到達した。
この信号を右折すると、びわ湖大津館とイングリッシュガーデン、柳が崎湖畔公園となる。今回は、立ち寄らないが、ここも、バラの季節と冬のイルミネーションを楽しみに何度か訪れた。イングリッシュガーデンは憧れの一つだ。
初めて本格的なイングリッシュガーデンを見たのは、信州・蓼科旅行の帰りに立ち寄った「バラクライングリッシュガーデン」だった。1万㎡の敷地に、テーマごとの庭が続いていて、奥に行くにしたがって自然の林の中にいるようだった。
今、自宅の庭を少しずつ作っているのだが、庭づくりには思ったよりも費用が掛かる事が判った。バラを植えて、足元のカバープランツ、敷石、パーゴラ等、とにかく、形を整えるだけで大変だ。何より、体力勝負。
勿論、造園業者に頼んで一気に整備してもらう方法も考えたのだが、それは、完成した絵画を買うようなもので、やはり、絵画は自分で描きたいと思う性格なので、少しづつ取り掛かっている。完成することには命が尽きているなんてこともあるかもしれないと思いつつ、作る楽しみを堪能しているところだ。
自宅の庭は、イングリッシュガーデンとはいかない。何と言っても、畑が優先だからだ。移住する一つの目的は、土に触れて作物を作ってみたいという思いがあったから。マンション住まいでは、プランターが限界だった。小さくても、野菜を作れる場所が欲しかった。だから、ガーデンは一部で、見栄えの良いものではないかもしれないが、それでも、テラスから見て少しでも癒されるような空間にしたいと思っている。
イングリッシュガーデンの定義は、自然美をたたえる庭であり、風景を楽しめるよう工夫されたものだ。壁や通路にも工夫がされている。だが、造り込み過ぎず、植物もあるがままに見せる工夫が必要になる。かなり高度な技術が必要になる。
大津館のイングリッシュガーデンは、そういう意味ではやや物足りなさがあり、イングリッシュガーデン風のローズガーデンといったところだと思う。しかし、何と言っても、琵琶湖畔のロケーションは解放感もあるので、あれこれ難しいことは考えず、ぼんやり過ごすには良いところだ。
今回は横目で見ながら先を進む。
すぐに、ブランチ大津京に到着する。まだ、ここができて間もない頃に来たことがある。芝生が広がり、子ども連れでのんびりするスペースが充実している点は、周辺のショッピングモールとは違うが、私の様な年配者には今ひとつ魅力が判らない。
そのまま、大通りを歩く。本当は湖岸を歩きたいのだが、この辺りの湖岸はほとんど私有地になっていて、湖畔に立ち入れない。
自衛隊大津駐屯地を過ぎた辺りで、大通りが再び湖岸沿いになるがすぐに遠ざかる。
唐崎に入った。ウェルシアのあるところで、脇道に入る。
ここには「近江八景・唐崎の夜雨」で描かれた「唐崎の松」を守る唐崎神社があるらしい。というものも、まだ訪れたことはない。背景に近江富士が見える絶景だと聞いているので、また訪れたい。
唐崎神社の入り口に「白髭神社道標」があった。「白髭」の文字と「京」の文字が読める。大津市内には7カ所残っているそうで、天保年間に作られたと判った。
再び、大通りに戻る。

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