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8日目⑥イオンモール [琵琶湖てくてく物語]

帰帆島を過ぎると、イオンモール草津だ。
豊橋に居た頃は、イオンモール浜松志都呂店にはよく行った。豊橋市内には、昔のジャスコから転身したイオンタウンもあり、普段はこちらに通った。結婚したばかりの頃は、ユニーとかジャスコとかイトーヨーカドーとか、いわゆる大型ショッピングセンターが主流だったが、次第に、郊外型の大型ショッピングモールへ転換した。
滋賀に来てからはめっきり減ってしまった。高島に住んでいると、やはり、ここまで足を延ばすのは大変だ。それでも、イオンカードは重宝している。
そう言えば、イオンカードなどのクレジットカードは、簡単に作れるものだという認識だったが、実は意外に問題もあることをこちらに来て、いや、仕事を辞めてから知った。年収がどれほどあるかが、まともなカード会社であれば重要なものらしい。支払能力で限度額も違ってくる。(そういうカード会社ばかりではなく、銀行口座不要などと宣伝しているところもあるが、私の周りでは、苦しんでいる人を予想以上に見ている)
政府が進めているデジタル化の中でも、生活場面でのキャッシュレスは予想以上の速さで進み始めている。スマホ決済とかカード決済が日常的になっているが、高齢者、特にごくわずかな年金収入に頼っている高齢者、障がい者にとって、それは、喜ばしい事なのかということが気になる。
他人事ではない。自分も仕事を辞めた直後、収入は一時ゼロになった。この時、銀行口座を開設し、クレジットカードも作ったが、銀行マンは少し怪訝な顔をしていた。やはり決まった収入があるかどうかを気にしていたのだ。幸い、貯蓄額が多かったこともあり、すんなりカードは作れた。だが、この先、年金頼りの暮らしになれば、恐らく、イオンカードなどのクレジットカードも使用制限されるのではと不安になる。
以前、愛知に居た頃の年収は、かなりの額だった。
その頃、カードを使った買い物だけでなく、日常的な買い物もあまり金額を考えた事はなかった。車を買う時もキャッシュでその場支払いという贅沢をしていた。住宅ローンは早々に完済していたので、借金はまったくなかった。だから、充分に貯金が出来ていた。
ただ、人間はそういう暮らしをすべきではないとも思う。やはり、身の丈に合った、慎ましい暮らしこそ、美徳なのだと、最近は思っている。(収入は現在以前の5分の一程度になったからというのが本当のところだが・・・)
先日、「見えないお金のトラブル」という研修会があった。クレジットカードだけではない。高額な物を購入する事でトラブルになるというのはひと時代前の話。むしろ、サブスクとか、リボ払いとか、実際の購入と支払が繋がらない形の消費が増えていて、気づかぬうちに支払い能力を超えるという実態が広がっているようだ。
そして、それはスマホが大きな役割を果たしているという。
知的障がいや精神障がいのある人は、こうした落とし穴に気づかず、どんどん深みにはまって、苦しんでいる。
支援者もそこまで立ち入ることができず、中には詐欺の様な手口で御金をだまし取られるケースもあり、実態を正確につかんだ頃には取り返しのつかない状態になっていることがある。
「今日はおけらだ!」なんて言葉はもはや死語になっているように思う。現金がなくても買い物は出来るし、後払いで分割できるからと地獄へ向かっているのに気付かない。
デジタル化、DXがみんなの幸せにつながることを祈りたい。広めようという人達が、弱者に目を向けて、誰もが安心して活用できる技術開発を進めてもらいたいと願う。
イオンモール草津から、おかしな方向へ話が飛躍した。
てくてくに戻ろう。

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