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4日目、⑤彦根郊外 [琵琶湖てくてく物語]

遠くに、彦根城が見えた。
彦根城は、毎年訪れている。
初めて行ったのは、「ひこにゃん」というキャラクターがいると知ってからの家族旅行だった。残念ながらその時は逢えず仕舞いだった。
二度目に夫婦で行った時は、平日は、ひこにゃんはお城にはいないと聞いた。残念に思いながら、彦根城の京橋口御門前から延びる「夢京橋キャッスルロード」にはずれにある「四番街スクエア」で土産物など選んでいたら、ひこにゃんが登場すると聞き、すぐに行ってみた。まあ、よくあるご当地キャラクターだろうと思っていたが、意外にも面白い。
進行役のお姉さんとの掛け合いも絶妙で、まったりした間合いと少ない動作で、引き込まれてしまった。妻は、最初から最後までひこにゃんが動くたびに、後をついて歩き、かなりの量の写真を撮っていた。もうすっかり虜になったようだった。
それからは毎年、思いつくと彦根城へ、いや、ひこにゃんに逢いに行くようになった。昨年は、年賀状を送ると返信があって、彦根城の無料券がもらえると聞いて、年賀状を出した。約束通り、返信が届き、4月の桜満開の彦根城へ行った。平日だったので、無理かなと思いつつ、彦根城を散策し、帰ろうと思った時に、博物館前に登場すると聞きさっそく並んだ。ウーム、やはりかわいい。
今、ご当地キャラクターは相当の数に上るだろう。
「くまもん」が大きな経済効果を引き出したことが影響して、全国でご当地キャラクター育成の機運を高めている。
数年前、豊橋市で、キャラクター集合のイベントがあった。豊橋のキャラクターは「とよっきー」赤い顔をした鬼のようなトラクターの様な正体不明のキャラクターだ。お世辞にも可愛いとは言い難い。
全国からたくさんのキャラクターが集まっていたが、その時はさほど関心はなかった。それより、AKBがやってくるということで豊橋運動公園には大勢の観客が居た。
時代の移り変わりの中で、人気アイドルはどんどん世代交代していくが、ご当地キャラクターは長く愛される存在に違いない。
最近は、KHNでも「チコちゃん」が予想以上に人気を博しているようだ。かくいう我が家も毎週録画して楽しんでいる。

さて、当初ゴール地点に設定した地点に到達した。
ここで終了にしても良いのだが、まだ時間は早いので、もう少し進むことにした。
彦根城の手前の信号を右折して、湖岸へ向かう。
CAINZを左に見ながら、道なりに進むと湖岸に出た。交通量が多いのに、ちょっとげんなりしながら、どうにか湖岸を歩く。
CAINZ&Beisiaは余りなじみがない。豊橋に居た頃、隣の蒲郡にあったが、そこまで行くほどの魅力を感じなかった。不慣れなこともあるだろうが、なにか、無駄買いをしそうで足が向かなかった。
そこを過ぎて、湖岸を行く。
芹川にかかる、下芹橋に到着した。
芹川は、彦根城築城に合わせて付け替えられた川で、外堀の役目を担ったと思われる。芹川より北は城下である。川の付け替えという荒業は、現在の日本では難しいだろう。
築城当時、周囲が未開発だった事や、強大な権力で大勢の人躯を確保できたことなどの背景を考えると、まさに、戦国自体から江戸時代初めは、かつてない経済発展の時期だったともいえるのではないだろうか。

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