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7日目①近江八幡から守山まで [琵琶湖てくてく物語]

さて、いよいよ7日目になった。12月5日。季節はもう冬。
ここからは琵琶湖の南半分になる。今回は少し変則的な始まりになった。というのも、前回までのように出発地点に車を置いて電車で戻る形になると、自宅から随分遠くなるためだ。だが、どうすれば良いか、かなり考えた。
自宅を出て、琵琶湖大橋を渡り、「ピエリ守山」駐車場に車を停めた。そこから、草津駅までのバスに乗り、草津駅から近江八幡駅に向かう。そして、前回のゴール地点、長命寺町へ行くという方法だった。
こうすると、ゴールはおのずと「ピエリ守山」ということになる。そこから自宅までなら40分くらいということになる。ピエリ守山前のバス停から草津駅までのバス路線を調べたところ、比較的本数は多そうだった。
自宅を出て、琵琶湖大橋を渡り、ピエリ守山駐車場まで予定通りに移動できた。車を置き、バス停に向かうと、すでにバスの姿が見えていた。駆けだして何とか間に合う事ができ、森山駅まで向かった。
バスの時刻表を見誤ったわけではない。どういう事情かは判らないが、予定よりバスが早かった。久しぶりに思い切り走った。還暦近くになって準備運動もなく走り出すのは、体に悪い。バスの座席に座った後も、暫く、息が上がって苦しかった。
バスは森山駅前に停車し、駅に向かう。予定通りに近江八幡駅まで向かった。
近江八幡に着いて、長命寺町へのバスを探す。前回、バスの下調べを怠ってしまったのは痛かった。さほど大きな駅ではないのだが、なかなか見つからず、ようやく発見して時刻表を見ると、ついさっき出たばかりだと判った。
さて、次のバスを待つかと思ったが、せっかく近江八幡に来たのだから、少し、街並みも見学して目的地の長命寺町へ向かうのも良いかもと思い始めたところで、妻の一言。
「ねえ、歩きましょう。ここでバスを待っていても仕方ないでしょ。」
まるで私の心の中を見透かすような発言。
拒否する必要はないので、歩くことにした。
GoogleMapで調べると、6㎞ほどだと判った。前回の能登川駅からの道程に近く、多分1時間半くらい掛かる。まあ、大丈夫だろう。
近江八幡駅の北口(?)から北西へ進む。「ぶーめらん通り」というらしい。一説には、道が途中に少し曲がっていて、ブーメランのような形状をしているからとか。いや、きっと別の理由があると思うが・・。
CLUB HARIE近江八幡店の前を通過し、直進。ガストの信号(中村町)を左折し、県道2号線に沿って進む。土田町の信号で一度Mapで確認。このまま直進すると、長命寺町方面から離れていくので、この信号を右折する。歩道が整備されていて歩きやすい。
しばらく行くと、前方右側に大きな白い建物が見えた。本願寺八幡別院とあった。門は閉じられていて、中の様子は確認できなかった。そのまま直進すると、急に道幅が狭まった。Mapは合っているので、少し心配しながら進む。
再度、Mapを確認すると、近江八幡市街地は綺麗に碁盤の目になっているのが判る。今いる場所はその一番外側の通りのようだった。道幅が2間あるかないかの狭さ。この道路は、戦国期に豊臣秀次により近江八幡が整備された時のままなのではないかと思える。
前方に極めて珍しい建物が見えた。赤レンガを積み上げた建物。旧中川煉瓦製造所縄縫工場。ちょっと立ち寄ってみた。
敦賀や舞鶴でみる赤レンガ倉庫のミニチュアのようだ。じっくり見るとかなり頑強に見える。大正期のものらしい。近くには、土取場跡やホフマン式窯のあるレンガ工場跡などもある。大正期には大いに賑わった場所なのかもしれない。

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