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11日目①比良から自宅へ [琵琶湖てくてく物語]

しくじった。いやあ、しくじった。
家の前の空き地の雑草があまりにひどい状態だったので、他人の土地にも拘らず、勝手に草刈りをやった。
長年放置されている空地で、長靴を履いて鎌を片手に入り、刈り始め、暫くして足に違和感を感じた。暫くするとジンジンという痛みに変わってきて、草刈りを中断して、長靴を見ると、靴底に板が貼りついている。
「えっ、これってどういうこと?」
左足を上げて靴底を見ると長靴の底を貫く釘の頭が見えた。
痛みの原因が判った。大きな釘が刺さった板を踏み抜いたのだ。
ゆっくりと板を持ちそっと引き抜く。釘の頭は真っ赤に染まっている。この場で長靴を脱ぐわけにもいかず、つま先立ちの状態でなんとか家に戻り、テラスに上がり、椅子に座ってゆっくりと長靴を脱ぐと、中からボタボタと鮮血が流れた。痛みよりも痺れに近い感覚。消毒して絆創膏を貼り、包帯を巻いて横になる。
徐々に痛みが増して来る。
余計なことをしなければよかった・・後悔、先に立たず。
動けなくなるほどの痛みが巡る。
来週は、琵琶湖てくてくの予定。だが、これでは満足に歩けない・・。
妻は今日は仕事だったので、恐らく、帰ってきてこの有様を見ると、怒り心頭になるのは間違いない。最悪!

という訳で、完歩は先送りになり、足のケガが完全に治った5月ゴールデンウィーク中になってしまった。
暑さ対策と日焼け対策を考えなくてはいけない。5月といっても天気が良ければ、熱中症にも注意が必要なので、大き目の水筒やペットボトル、タオルなどをもっていよいよ最後のスタートとした。
最後のゴールは自宅になるので、朝、自宅から近江高島駅まで歩いて向かう。近江高島駅から、比良駅へ。そこが本日のスタート地点である。
駅を降りて、まっすぐ北比良水泳場まで出る。湖に日差しが反射して眩い。いざ出発。すぐに神社の鳥居。湖に向かって建っている。振り返ると、山手に森がある。地図で確認すると、「比良天満宮」とあった。鳥居の近くには、「天満宮御旅所」があった。この「御旅所」、ここに来るまでにいくつか目にしていた。祭礼の際、神輿(神様)が休むところらしい。この「天満宮御旅所」は、お堂があるので、この地域の祭りはさぞかし盛大なのだろうと想像できた。
そして、その先には、北比良旧船溜まり公園。南比良と同じく、小さな港があったようだ。公園を目の前にした場所には食料品店(料理・仕出し・お食事)の看板のある建物。今はもうやっていないようだったが、いわゆる地域のよろずやだったのかもしれない。かつての、この町の賑わいを感じることができる。
集落の路地を歩く。
次第に方向感覚が鈍くなってきて、どっちに湖があるのかわからなくなった。まっすぐに自宅のほうへ向かっているのかも怪しいので、一度わかる場所に向かうことにした。山のあるほうへ向かえば、大きな通りに出られるはずだ。
それにしても、この集落はとても大きい。生垣や石垣が立派な家が並んでいて、できればゆっくりと回ってみたい。だが、今回はやめておくことにした。予想以上に気温が高く、体力的に不安があったので、早めに切り上げたほうが良いと考えたからだ。

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